トランス脂肪酸

2017年1月25日



狂った油と呼ばれているトランス脂肪酸をFDA(アメリカ食品医薬品局)は

2018年6月以降は食品への添加を認めないと通達しました。

これにより食品に添加したり、揚げ油として使用することが出来なくなります。

FDAはその理由について


食用として一般的に安全とは認められないと判断した。


というコメントを発表しました。


日本政府はトランス脂肪酸について、禁止や削減などは一切考えていないと

発表していますが、アメリカはもとよりヨーロッパ各国でも削減の方向に

舵を切っているだけに、いずれは縮小の流れになるものと考えています。


トランス脂肪酸の何が問題なのか?


それは最近では、あらゆる食品に入っていると言っていいほど頻繁に食品に使われて

います。生乳やラードの代わりとして食品に添加し、とろみやサクサク感や

ふわふわ感を出すのに使用したり、保存目的のために使用したりしています。

何故トランス脂肪酸を使うのか?

物質として非常に安定していて分解されにくく、酸化しにくいために

揚げ油では何度も使えたり、保存が効くようになったり、製造する側にとっては

コスト面で大変便利なものです。

しかし安定している化学物質が体内に入ると、分解されず排出にも時間が

かかってしまい、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病などの原因物質の可能性が

ハッキリしてきました。

 

そして


トランス脂肪酸は脳を破壊する。


というレポートまで出てきています。

 

トランス脂肪は脳の活動に必要な酵素を破壊し


注意欠陥障害(ADD)

注意欠陥多動性障害(ADHD)


などを引き起こす要因になる。

というレポートをイギリスのオックスフォード大学のピュリ医師らが

発表しています。


脳は65%が脂質で出来ています。


影響を受けないわけがない。


私もそう感じています。

これからも研究がどんどん進んでいけばハッキリしたことはわかってくると

思いますが、今のうちから極力摂取しない食生活も必要だと感じています。



トランス脂肪酸の見分け方


成分表示欄に、マーガリン、ショートニング、ファットスプレット、

植物油脂、~加工油脂と表示されているものはトランス脂肪酸と考えて

ほぼ間違いはありません。

ショートニングはマーガリンから更に水分を除去したものなので

特に注意です。

 

トランス脂肪酸の特徴は酸化しない油です。酸化しないために揚げ油などは新しいものに交換しなくても足すだけで使用できるためにコストが抑えられます。

外食や中食系のの揚げ物は、トランス脂肪酸の油で揚げられている可能生が

高いので注意が必要です。

 

またラクトアイスと表示のあるアイスクリームのようなもの。やコーヒーフレッシュなどのクリームのようなもの。は乳製品ではなくトランス脂肪酸に色と香りをつけた

 ” のようなもの ” 代表です。

 

特にラクトアイスは小さいお子様には良くないものと私は考えています。

アイスはアイスミルク、アイスクリームと表示のあるものを選びましょう。



サクッ!サクッ!パリッ!パリッ!

フワッ!フワッ!トロッ!トロッ!


こんな食感の食べ物はトランス脂肪酸が大量に入っている可能生があるので

注意しましょう!



トランス脂肪酸の量が多い食べ物の一例!



小さいお子様には,特に注意が必要だと思っています。


追記

2018年1月


日本ではトランス脂肪酸の害に関して政府の発表等は現在のところありませんが、民間レベルでの対応は静かに広がっています。大々的にトランス脂肪酸不使用と表示している製品は多くはありませんが、よく見ると食パンやレトルトのカレー等は植物油脂(トランス脂肪酸)からラードやバターに変更してきています。これからはクッキー(サクッという食感の出すためショートニング使用)や揚げせんべい(揚げ油に植物油脂を使用)、チョコレート(カカオオイル、バターの代わりに植物油脂を使用)等もアメリカへの輸出は出来ないためにトランス脂肪酸不使用の製品が続々と出てくると考えています。